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絶頂寸前まで押し上げられ、息も絶え絶えになっている私に、顔を上げた遼太郎が苦しそうに囁いた。
「今日はこんな場所でなくて、丁寧に抱きたかったのに、ごめん……我慢できそうにない」
勇気を出して手を伸ばし、おずおずと彼の昂ぶりに触れると、遼太郎が眉根を寄せてかずかに呻いた。
「嬉しいんだけど、たぶん、今の俺には刺激が強すぎる」
今までみたことのないほど余裕のない彼が、愛おしくてたまらない。
恥ずかしさは変わらないけれど、遼太郎が強く私を求めてくれていることに、私は心を守っていたコンプレックスを脱ぎ捨てた。
私が与えてあげられる愉悦があるなら、全部あげる。
「遼太郎……きて」
両腕を伸ばし、遼太郎を引き寄せる。
甘く濡れた蜜に彼の昂ぶりが当てがわれ、二人の吐息が乱れて絡まった。
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