二人の帰る場所-3

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「好きなだけ、めちゃくちゃにされたい」 「言うな……」 私の髪に顔を埋めた遼太郎が呻いた。 「本当にそうなる」 でも、彼はとても優しく丁寧に私を抱いた。 私の快感の波を引きよせては焦らし、だんだんに押し上げていく。 欲望を必死に制御し、全身で愛を伝えてくれる彼に、私も腰を揺らして応える。 「莉穂……好きだ」 絶頂の瞬間に初めて聞いた言葉に、私は彼にしがみつきながら泣いた。 長い長い苦しみを埋めるように、その夜、私たちはずっと抱き合っていた。
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