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「好きなだけ、めちゃくちゃにされたい」
「言うな……」
私の髪に顔を埋めた遼太郎が呻いた。
「本当にそうなる」
でも、彼はとても優しく丁寧に私を抱いた。
私の快感の波を引きよせては焦らし、だんだんに押し上げていく。
欲望を必死に制御し、全身で愛を伝えてくれる彼に、私も腰を揺らして応える。
「莉穂……好きだ」
絶頂の瞬間に初めて聞いた言葉に、私は彼にしがみつきながら泣いた。
長い長い苦しみを埋めるように、その夜、私たちはずっと抱き合っていた。
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