148人が本棚に入れています
本棚に追加
「ご飯作ったんですけど、食べますか?」
「食べる」
もちろん食べる、というかレイを食べたいな
そう考えているとも知らず嬉しそうに早足で部屋を出ていった
追いかけると広いダイニングキッチンがあった
床はフローリングでテーブルと向かい合わせに椅子が2つあった
「遊さんはご飯の方がお好きだったので和食を作りました」
暖かいご飯に味噌汁、焼き魚に漬物…
いいな、すごくいい…嫁にしたい
食べるとこれがまた美味い
思わず声に出すと「良かった」と嬉しそうにはにかむ
食べ終わってコーヒーで一服していると深刻そうな顔をして口を開いた
「遊さん…お話があるんです」
コップをおいてレイの顔をみる
「……遊さんが亡くなった理由をお話しましたよね。遊さんはあの時に亡くなるはずじゃなかったのにあれが壊れてしまったせいで運命は変わってしまいました。遊さんの寿命はまだ残っています。なので僕の担当しているもう一つの世界に転生して欲しいんです。」
つまりあれか、残りの人生を使い切らないと天国にも地獄にも行けないから天寿を全うしろってことだな
最初のコメントを投稿しよう!