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「……っにすんの、ちょっとー!」
「繋いどいて良かったろうが(笑) つーかよ、いつからおまえはそんなベラベラベラベラ喋る人間になったんだ? 俺が出会った頃のおまえは、聞こえてねーのかってくらい何も喋らんガキだったが」
「……さあねぇ。てかそれ、いつの話? 変わるっしょ、時が経てば。人も風景もそれ相応に。もしくは、俺の中のもう一人の俺が目覚めて……」
「あー、もういい。何も言うな、頼むから」
ハンドルを握る染谷の表情は後部座席からは確認できないが、思い描くのは容易い。
「いいかザック、よく聞け。俺らだけで解決可能なら、言われるまでもなくそうしてる。だが、こいつは全く一筋縄じゃぁいかんときてる。それがはっきりしているあげくの頼みの綱がおまえだなんて、面目も何もあったもんじゃねぇ。クソ気に食わん。だが、ほかに手だてはないときた。河原に首を野晒しにされた気分だぜ、ったく」
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