4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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「あはははは」 「笑うな」 「や、だって……そんな恥じなくても良くない? 今までだって散々利用してきたっしょ? 窃盗癖のある小ちゃいオッサンとか、宇宙人と交信できるメッセンジャー・ボーイとか、人間観察に長けた街角のお姉さまたちとか、いろいろさ」 「奴らとおまえは違う」 「へー、どこがどういう風に?」 「それはそうと、(「あ、話逸らした:由」)何だかんだ言っておまえ、あの坊主と上手くやってるみてぇじゃねぇか」 「………染谷さん、さー。俺やエリがイヤでもアンタらと共存するっきゃないってのはしょうがないとしてー………アレ、巻き込むなよ。一応青少年だ。いろんな意味で毒されやすい」 「けっ、おまえのFCPやってる時点ですでに毒だろうが」 「だーかーら。この上アンタらの毒まで食らわすなって言ってんの」
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