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「うぉ、ちょっ、アディ、あそこ見てみろよ! 何だアレ!?」
真宮の素っ頓狂な声が僕を現実に引き戻した。
大方予想がつく。“洗濯物”の登場だろう。
「だからさっきも言っただろ!? ここんとこヘンな女に会うって……」
「違ぇ! あそこ! 人が……何かヘンじゃね? 何やって……」
どうやって上ったんだろう。橋が渡ってない橋桁の一つに人が座っている。
いつだったか“洗濯物”が腕を回して抱いていたあの橋桁だ。
でも、座っているのは彼女じゃない。男だ。
僕らの位置からじゃ表情までは分からない。けど、楽しそうには見えない。
着ている紺のシャツジャケットが風にはためいて、アンダーに着けたショルダーホルスターがチラっと見えた。
私服警官?
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