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囚人を収容するフロアは12階から上になっており、移動の際は日常的に強化ガラス張りのシースルーエレベーターを使用する。
各エレベーターには防犯上当然の措置として、監視カメラとマイクロフォンが取り付けられている。
ちなみに11階より下は、実習室や会議室、作業所、図書室、娯楽室、シャワールームに食堂、屋内運動場や刑務官・システム管理者の仮宿舎などになっている。
収容されている服役囚は、懲役10年未満の有罪判決を受けた知的(軽)犯罪者と決まっていて、それを超える知的犯やその他の重罪人(窃盗犯や殺人犯)は、こことは別の施設に収容されている。
比較的罪の軽い知的犯を、環境の行き届いた人間的な施設で早期更正させることに主眼を置いているという点では、確かにベンサムの理想に近いんだろう。
とはいえ犯罪者には違いない。何が起きても不思議ではないため、セキュリティには万全を期している。
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