4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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「座れ」 「あのさー、これ取り調べ? さっきからどーにも気に障るんだけど、アンタの態度というか言動が」 「チッ! どうぞお掛けください。お願いします。これでいいか!?」 「あと、おいしいお茶プリーズ」 「やってくれ」  染谷がマイクに向かってそう指示すると、Now Loadingという表示がスクリーンに映し出される。どこか別の場所で遠隔操作されているらしい。 「回りくどいやり方だね」 「ここでやるのが一番安全なんだよ、いろんな意味でな。極端な話、俺以外は全員敵人とみなしていい」 「……ふーん、警察も大変だねぇ。つーか、俺的にはアンタも十分敵」 「憎まれ口はいい。とっとと映像を見ろや」 「はいはい(笑)」
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