4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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「………素で疑問なんだけど。今さら10年以上さかのぼって調べ直してる理由は?  しかもなんでアンタが?」 「今月付けで赴任してきた副本部長が昔馴染みでな」 「あぁ、RyuRyu(りゅうりゅう)ね」 「RyuRyu? 何だそりゃ!?」 「そう呼べってさ。わざわざネカフェから捨てアド使って………くだらねぇ。  職場が近くなるからよろしくって、何をどうよろしくしろっての。  勘弁してよ、キモイよ、なにあの人? 俺のストーカー?」 「ククク、かもしれねぇな。ま、おまえがこれまでいい思いをしてこれたのは、奴さん――RyuRyuに依るところが大きい。  多少かしこまっても罰はあたらんだろ(笑)」 「いい思いって……」
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