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「アンタらしくないなー。早く言いなよ、歯切れ悪過ぎ」
「うるせぇ。俺だって葛藤ぐらいすんだよ」
「あはははは」
染谷は由宇次郎の真ん前に立ち、指に持ち替えた煙草を彼に向け、脅すような声音で言った。
「ついて来たからには“NO”とは言わせねぇ」
「……ウン、まぁ言わないけど。ついて来たって言うより、連行されてきた感じじゃない、どう見ても。手錠までされてさ」
「逃げねぇようにだ。おまえは逃げ足が早ぇから」
「(笑)ああ、そう。でもさ、忘れてなかったらゴメン。誰かさんのおかげで俺いま、絶賛罰則中なんだけど。これ、リスク大き過ぎない?
あと、アンタから俺たちへのプレゼント――だったっけ?
それって見合うものなのかな? 俺たちを欺いたりしたら、たとえ事後でも全力でさび抜いて回るけど、わかってるよね?」
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