4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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「……体面を何より重んじる連中が、年間数千万円の削減になるとはいえ、そこまでするとは思えん。だからこの“仮説”は外す。  もう一つ考えられるケースは、“あちら側”に染まりきっちまった場合。  邪魔になるどころか、完全に敵になっちまう。この場合は『ダーティハリー2』もアリだ。  さらに考えられるのは、潜入先で正体がバレちまった場合……」 「間違いなく消されるよね。  でも、アンタ的には、そっちの可能性がないとは言えなくも低いと思ってるわけだ?」 「……フン、その通りだよ。敵さんのスパイとして逆潜入ってぇのも、否定できないがな」 「疑いだしたらキリがないって?」 「そういうこった」
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