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「マジっすか!?」
「マジよ」
真宮ーっっ、何親しげにしょうもないこと喋ってんだー。
僕はストローの先を噛んだまま視線をエントランスの先に移した。“洗濯物”こと川東結花の背中がそこにあった。
運転手(?)に促され、黒塗りのベンツの後部座席にスルリと乗り込む。チラッと見えた横顔は能面みたいに無表情だった。
「ヒュー♪ さっすがゲイテッドのセレブ。ベンツでお迎えかぁ。そこいくと……」
「悪かったな、ママチャリで来て」
エリが真宮の眉間にズビシと指突きを入れる。
「イデデデ」
「帰れよ、おまえ」
「んや、俺も泊まる。一緒に悪いことする」
「悪いことって何だ!?」
「あんなことやそんなこと」
「オイ、ここ警察署だぞ!? いや、その前に母ちゃんに言いつけるぞ」
「え~?」
などとバカなやり取りを繰り広げる。真宮、もう立ち直ったみたい? 早いヤツ。
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