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「フフ、いいわね、男の子って。いくつになっても楽しそう」
二人の様子を、表情を綻ばせながら見つめるカリーナさん。
それをはてなマークつきで見つめる僕。
カリーナさんは、少しだけ顔を傾げてニコッと笑った。わぁ、キレイだぁ~。
「あの子、川東さんって言ったかしら? 変わった子ね。人を不快にさせることに全エネルギーを集中させてる」
あー、それすごく分かる。何がしたいのか分からないけど、毎回不愉快なのは確か。
「あなたたちより早くからあそこにいたのは確かなのに、何も見ていない、聞いていない、話したくない、必要なら代理人を通せ、その繰り返し。単なる聴取で証言を強要させる意図はないのに……友達じゃないのよね、あなた達?」
僕はブンブン頭を振る。
「私にも娘がいるけれどすでに嫁いでいるし、あの年頃の自分がどんなだったかなんて、思い出そうにももう思い出せない(笑)。
私が言うのもなんだけど、女の子ってめんどくさいわ」
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