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翌日の朝、TVをつけたら、昨日の事件がニュースのモーニングフラッシュ枠で報道されていた。朝刊の扱いもそれほど大きくはない。
あの“瞬間”を見ていた僕らからすれば、メディアの対応が思いのほかクールで逆に驚いた。これが当事者と傍観者の“温度差”なのだろうか?
真宮と二人で、エリに作ってもらった朝メシを突きながら、ニュース番組をザッピングした。
「どこも大した報道してないな」
「だな」
真宮がレタスをもしゃもしゃさせながら言うのに、画面を見たまま短く応える。
「アレ、間近で見たらかなりの衝撃なのにな。自殺じゃ事件性がないってことなんだろうか?」
「かもな」
「真宮ー、おまえ家に連絡したのかよ、ちゃんと?」
「ああ? したよ、昨日の夜に。『あ、そう。なら、もう帰って来なくてもいいわよ』だって。誰が心配してるって!?」
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