4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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「へ? 中傷の書き込み?」  由宇次郎がしばらく留守なのを知った来島さんは、あからさまにがっかりしていた。判り易いなぁ。  社内の懸念事項を僕や真宮に話しちゃっていいのかなーってちょっと思ったけど、この人、竹を割ったような性格だし。 「そうなの。ウチの編集部のHPに設けてある作家さんごとのスペースにね。  読者が作家さんをより身近に感じられるようにって作ったんだけど……正直、そんなに機能はしてないわね。作家さんも見てないし(笑)。  でも、ここ1、2ヶ月くらいかな、毎日のように書き込みがあって。そのどれもが何というか……梶センセーに対して好意的じゃないのよね」
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