4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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「見てねぇのかよ?」 「興味ないし。どしたのソレ?」 「あ? ああ、これな……ナシでいいわ」 「?」 「一件減ったんだよ。見つかったんだ、昨日」 「へー、良かったね」  タブレットを操作しながら気のない様子で応える由宇次郎に、染谷は苦り切った声で言った。 「まったくだ。〈廃墟〉でてめぇでドタマぶち抜きやがった」 「………あー……そう、だったんだ。それは、……残念だったね。ご愁傷様」
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