4. もう一つの物語 パラグラフⅣ:或は真実の物語

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【組織の存在の正否をここで論ずるつもりはない。NSC=国家安全保障委員会が期待通りの働きをしたのかどうか、それこそが重要なのである。 私個人は十分及第点だと考えている。  対策本部とNSC諜報部の連携が実を結んだ好例だ。諜報部の動きは迅速で、彼らの活躍が被害を最小限に止めたと言える。  NSC設立当時から難色を示し続けてきた野党連合、市民運動家ら反対派は、判で押したように、NSCの内部構造をある程度オープンにすべきと主張し続けている。  秘密活動が基本の組織に対し、オープンにしろとはまたずいぶんと奇っ怪な要求ではないか】
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