72人が本棚に入れています
本棚に追加
『腐ったフランクフルトソーセージのトリップは、ある晴れた日の午後、自分の部屋窓から通りに向かってその身を踊らせた。わが身の行く末について散々悩んだ末の自死行動だった。
トリップに家族はなく、元恋人でザワークラウトのフェイス・マリアンヌや、唯一友人と呼べそうなヴァイスヴルスト・ウルリッヒにも、彼を思いとどまらせることはついぞできなかった。
トリップが抱える問題とは、最高の付け合わせだとか最高の盛り合わせだとか、ビールはやっぱりピルスナーに限るなどといった表層的なことではなく、どんなに腐ろうがフランクフルトソーセージである自身から逃れられない、宿命づけられた〈生〉そのものだったのだから――』
これのいったいどこが、
“幻想的で、誰かの夢の中にそーっと分け入るみたいな感じがして、読んでると胸の奥が高鳴る”
んだよ! どんな感性してんだろ、この娘? 書いたほうも書いたほうだけどさ。
最初のコメントを投稿しよう!