3. Aftereffects Ⅲ

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 吹き出した僕を不審に思った彼は、 〈何かおかしなことを言ったのでしょうか?〉  と訊いてきた。 「いや、別に」  僕があいまい性を発揮してそう応えると、フロックCは不満げに言った。 〈不完全な答えです〉  その通り! でも、僕はそんなきみに(・・・・・・)すごく人間味を感じた(・・・・・・・)よ。 *  ドッグとは、たまにだけど、建物の外で合うこともある。  僕らの行きつけのバーガーショップがあって、そこで落ち合って彼の話を――すごく面白くてためになる話を、何時間も聞かせてもらう。  サーチャーという職業柄、一般の人なら生涯出会わないような、すごく変わった人物にも出会うのだろうと思う。
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