72人が本棚に入れています
本棚に追加
「確かにな。だが、職業柄とは言い切れない。観察眼を鋭くしてあたりを見てみろ、皆どこかしらおかしいことに気づく。
本人もおまえらも、おかしい、変だと認識するのを拒んでいるだけさ。
気づいちまったら最後、妙な連中だらけでこっちがおかしくなっちまうからな」
ドッグの腕にはA.I.が装着されていない。どうしてなのか訊ねたら、
「誰であれ、俺の邪魔をすることは許さない」
なんていうわけの分からない返しがきて、何が面白いのか、真宮はテーブルをバンバン叩いてウケまくっていた。
『でもだって、装着は国民の義務だろう!?』
怪訝な顔の僕をニヤリ見つめ、ドッグは言った。
「俺にA.I.は不用だ。なぜなら俺自身が“神”だから(爆)」
最初のコメントを投稿しよう!