3. Aftereffects Ⅲ

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 翌日の放課後。  僕は橋の上でぼんやりとコロセウムを眺めていた。  用事のあるお袋さんの代わりに、弟妹の面倒を見なきゃならないから、少しのあいだ待っててくれと真宮から連絡があった。  無理しなくていいからと言ったのに、待てといって聞かない。何をそんなに必死になってるんだか……。  そもそも、これは僕の“違和”であって、昨日ドッグが話したように、真宮自身はそんなものに囚われているわけじゃない。  なのに、どうして手伝ってくれるんだろうな?  そんなことを考えていたら、橋下の遊歩道を、スマホ片手にのんびり歩いて来る川東結花が見えた。  ヤバイ! とっさに身をかがめて隠れたところに、 「うぉーいアディ、待たせちまったなぁ」と真宮。  何てタイミングだ。  片方の人差し指を口元に、もう一方で下方を指差す僕に、真宮は首を伸ばして遊歩道を確認する。  小さく頷いてから亀みたいに首をすくめ、何食わぬ顔でチャリを押し、そのまま通り過ぎようとする。  すると。
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