69人が本棚に入れています
本棚に追加
「こ、これは……!」
道化師の写真を見て、津坂は思わず声を上げた。
「この話している相手は警察だよ。堂本の奴、しっぽを捕まれたんだ」
その情報は、津坂にとっては絶望的。
築き上げてきたすべてが、崩れ去る音がした。
「くそっ! 俺はいったいどうすればいいんだ! このままじゃすべてを……」
「簡単さ」
道化師がニヤリと笑う。
津坂の前に差し出されたのは、まるで特撮にでも出てくるようなパワードスーツだった。
「殺せばいいのさ、奴を。そうすれば、君に捜査の手が及ぶことはない」
道化師の言葉に、津坂は震えながら頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!