第八話:弔いの銃弾

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※※※ 「こちらエリザ。堂本を確保した。ただいまより暑に戻る」 『了解よ』 通信機から、リョウコさんの声が帰ってくる。 今、リョウコさんはどんな顔で通信をしているのだろう。 僕は、今どんな顔をしているのだろう。 エリザさんは、少なくともいつもと同じく感情の読みとれない表情を浮かべている。 相手が誰であろうと、職務を全うしようとする強い意志がある。 僕は、そこまで割り切れるのか。 はっきり言って、自信はなかった。
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