第八話:弔いの銃弾

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いとも簡単にはじかれる鉄網弾。 だが、多少の足止めにはなっている。 道路に鉄の網がまき散らされてしまっている状況は甚だ迷惑であるような気もするが、さすがにこれは仕方ない。 リョウコさんが片づけの手回しをしてくれていると信じよう。 「もうすぐ公園だ。間に合ったぞ」 エリザさんの声に、僕は微笑む。 これで無関係な市民を大勢巻き込んでしまうような事態は避けられた。 だが次の瞬間…… 「……え?」 じっと見つめていたはずのパワードスーツが、瞬時にその視界から……消えた。
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