第八話:弔いの銃弾

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「堂本!?」 エリザさんが、叫びをあげる。 小脇に抱えられた堂本さんは、頭から血を流してぐったりしていた。 「くそ、くそおおっ!」 エリザさんが悲痛な叫び。 いくらエリザさんでも、大人を抱えて庇いながら戦うのは、無理だ。 それを知って先に車を破壊したのなら、津坂は思った以上に策士だ。 「…………」 不意に、津坂が反転し、どこかへと走り去る。 「くっ! 追うぞ!」 「はい!」 僕達はすぐさまその姿を追跡。 しかし津坂のスピードはすさまじく、すぐに引き離されてしまった。
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