第一話:幼女狩りゲーム

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「貴様が最後だな」 エリザさんがヤンキーを見下ろす。鋭い瞳。 しかし残ったヤンキーは、へらへらとにやついた笑み。 その瞳からは、諦観の念がにじみ出ていた。 「ああ、最後だよ。だからどうしたよ。とっとと殺せよ」 ヤンキーの言葉に、エリザさんの表情は不変。 「俺は死んでも構わないと思って来てんだ。誰からも期待されてねえ人生でよ。ヒャハハ!」 「なるほどな」 エリザさんの声が更に冷たくなる。 「全く、この国の法律は不完全だ。一番重い罪が死刑では、貴様のような死を物ともしないクズは裁けぬと思っていた」 「そのとーり! ほら、殺せよ。さあ!」 煽り立てるヤンキーに、エリザさんが掲げるは冷たいナイフ。 「ああ、殺すさ。だが、ただでは殺さん」 エリザさんが、ヤンキーの瞳にナイフを突きつける。 途端に恐怖に染まるヤンキーの表情。 「じっくりねっとりいたぶって殺してやろう。まずは両目を潰し、指を一本一本切り落とす」 「は、はあっ!? そんなの無しだろ! 俺達にも人権が」 「ゴミにはそんな物はない。さあ、まずは目だ。知っているか? 眼球にナイフを突き刺すとな、プシュッて弾けた音と激痛が直接脳内に響くんだ。なかなかできる体験じゃないぞ」 「やめ、やめろおおおお!!!」 ヤンキーの悲鳴が響きわたる。 その声を遠くに聞きながら、僕はついにその意識を手放した。
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