第八話:弔いの銃弾

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「ここか……」 僕達がたどり着いたのは、堂本さんの近所にあるスーパー。 目の前にはまだ平和な光景が広がっている。 堂本さんの娘の高校は、ここから数駅は離れている。 だが、エリザさんはすぐさま叫びをあげた。 「警察だ! 近くの高校で襲撃事件が起きた! 犯人がここに来る可能性がある! 近くにいる者は即座に避難せよ!」 エリザさんが手帳を見せながら一喝すると、周囲からは蜘蛛の子を散らすように人がいなくなる。 逃げる者の中に堂本さんの奥さんを見つけ、エリザさんは駆け寄った。
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