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「これ以上の犠牲を出すわけにはいかん! そうでなければ、我々が先にここに来た意味がない!!」
エリザさんの絶叫。
津坂は慌てて沙也加さんを放り、エリザさんに対峙。
僕は素早く沙也加さんを回収した。
僕達は、学校を見捨ててここに来たのだ。
ここにいる人間たちを守れなければ、苦渋の選択もすべては意味をなさなくなる。
だが……
「ぐっ……!」
エリザさんがバックステップ。
空を薙ぐ、鋭利な刃。
津坂の手から、巨大なブレードが伸びていた。
「我々以上になんでもありだな。くそったれめ」
津坂をにらみつけるエリザさん。
援護したいが、迂闊に手を出せばエリザさんや民間の人を巻き込んでしまいそうだ。
せめて沙也加さんだけは守らないと……!
その時。
「……間に合ったのです」
僕の耳に、目に、信じられないものが映し出された。
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