第八話:弔いの銃弾

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「受け入れるのは難しいと思います。私自身も、まだ完全に自分を受け入れることはできていませんから」 マキナさんが、自分の顔に手を当てる。 「本当の私は既に死んでいて、今の私は記憶を介したクローン。いざそうなってみると、訳が分かりません。自分はいったい何なのか、不安になってしまいますよ」 マキナさんが自嘲気味の笑い。 「でも、またみなさんの助けになれるのなら、こんなにうれしいことはありません。難しい話は置いておいて、また私を仲間に加えていただけませんか?」 マキナさんの表情は、切実。 エリザさんも、ため息混じりに首肯した。
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