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「じゃあ凄くうれしいニュースってなんですか?」
「ああ、喜べ。お前も私達と同じ掃除屋になることが決まった」
どうしよう。
何言ってるのかわからないよ……。
「言ったとおり、お前の体は強化されている。加えて、お前は自分の身を捧げて他人を守る優しさと強さを持っている。私達の仲間にふさわしい」
「それにしたって……」
「さっきも言っただろう。お前は一度死んでいる。居場所はここにしかない」
ああそうか。
僕に利用価値がありそうだから、生き返らせたのか。
全く残酷なことをする。
でも、僕にも誰かが救えるのなら、悪いことじゃない気がした。
「はあ、どうせ拒否権はないんでしょ。わかりましたよ。がんばります」
僕はため息交じりで頷く。
この日を境に、僕の人生は大きく変わったのだった。
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