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「実は僕、未だに考えていることがあるんです」
「なんですか?」
マキナさんの無垢な瞳が、今は痛い。
自分のした行動の是非について問いかけるのに、彼女の純粋さはあまりに鋭いのだ。
「マキナさんとのデートの時、僕は大勢の人を助けるために戦いました。でも、結局多数の犠牲者を出すことになってしまった。その時、マキナさんは僕に言ったんです。『助けようとしてくれた。それだけで救いになる人がいる』と――」
「私、そんなことを言っていたんですね……」
マキナさんの返答に、僕は頷く。
そう、助けようとするだけでも誰かの助けになる。
でも……でも……!
僕は、どうしても自分として腑に落ちないことがあったのだ。
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