第八話:弔いの銃弾

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「今回……僕は堂本さんの娘さんを助けることができなかった……! いや、助けようとすらしなかったんです……!」 そう、今回僕は堂本さんの娘を助けることをあきらめ、真っすぐに奥さんのところへと向かった。 その結果として奥さんは助かったのだから、エリザさんの判断は正しかったのだろう。 でも、助けようともされず、見捨てられた娘さんの気持ちを考えると、胸が苦しいのだ。 僕はこれで本当に、正義のために戦っているなどと言えるのだろうか。 どうしても、僕にはわからなかった。
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