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「今回……僕は堂本さんの娘さんを助けることができなかった……! いや、助けようとすらしなかったんです……!」
そう、今回僕は堂本さんの娘を助けることをあきらめ、真っすぐに奥さんのところへと向かった。
その結果として奥さんは助かったのだから、エリザさんの判断は正しかったのだろう。
でも、助けようともされず、見捨てられた娘さんの気持ちを考えると、胸が苦しいのだ。
僕はこれで本当に、正義のために戦っているなどと言えるのだろうか。
どうしても、僕にはわからなかった。
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