第八話:弔いの銃弾

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※※※ 「おかえり」 「……ただいまなのです」 紫苑の研究所に、マキナが笑顔で帰宅する。 安定しているとはいえ、クローンは初の試み。 何が起きるかはわからない。 故に、マキナは紫苑の研究所で暮らしているのだ。 「特に何事もなかったかい?」 「ええ、大丈夫です。何の違和感も感じませんでしたよ」 「違和感を感じる?」 「あ、重なってますね。違和を感じる……なのです」 「違和を感じるという言い回しには、少し違和感を覚えるね」 「もー! 意地悪なのですー!」 ぷくっと頬を膨らませるマキナを、紫苑はほほえみながら見つめていた。
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