第八話:弔いの銃弾

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「でも……本当にいいのかい?」 紫苑が、不意に真剣な表情になってマキナに尋ねる。 対するマキナは、少し切なそうに微笑んだ。 「いいんですよ、これで」 「僕にはそう思えないな……。マキちゃんは無理しているよ」 「どうしてそう思うんですか?」 「僕はマキちゃんがここに配属されてからずっと、何年も君をストーキングしているんだよ? わからないことなんかないさ」 「わー! 気持ち悪いのです!」 声を上げて笑うマキナの頭を、紫苑が優しく撫でた。 「彼に本当に言わなくていいのかい? マキちゃんが本当は最後の日の記憶を持っていることを」 マキナは、悲しげに頷いた。
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