ザ・クリーナー～警察庁クズ人間処分課～

第九話：決意の離脱

「違反にならない程度に、この事件を追うことならできるわ」

不意に、リョウコさんがタブレットを見せつけてくる。

「今回の被害者になった警官のデータや事件の状況を調べましょう。いきなり動くだけが脳じゃないわ」

「確かに、そうだな」

リョウコさんの言葉に、エリザさんがうなずく。

よかった。いきなりエリザさんが犯罪者になるようなことは免れた……！

「そういうことなら、僕も協力するよ。僕には何の処分も下されてないしね」

紫苑さんがにっこりと笑って申し出。

そうだな。今は僕たちにできることをしよう。