第九話:決意の離脱

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「逆にこうは考えられないかな? 君たちを分断することが目的、とか」 「どういうことだ?」 紫苑さんの言葉に、エリザさんが問い返す。 「つまりだよ。君たちが追っている道化師が悠々と警察署内で殺人を犯した……こういうことになれば、君たちの必要性や力量に疑問を持たれることになる。そういうことだよ」 「耳が痛い話だが……確かにそうだな。力不足を感じているのは真実だ」 なるほど、つまり僕達を内部から崩したいというわけか。
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