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「そんなことのために、警察署の中にいる人間を殺すでしょうか……? リスクが高すぎるのです」
マキナさんが疑問を呈する。
「それなんだ。私が危惧しているのは。警察署内の人間を殺すなど、外部の者では困難だろう」
「え……ということは……」
僕の声に、エリザさんが首肯。
「ああ、道化師が内部にいることは間違いないだろう。もしかすると、今になって我々の行動が問題視され、つぶそうとする動きが出てきたことに関連があるかもしれないな」
なるほど……そういうことか。
僕は、背後にうごめく大きな陰謀を感じた。
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