69人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
***
「僕達、どうなるんでしょうね」
僕は、紫苑さんとマキナさんと一緒に、研究室でコーヒーを飲んでいた。
エリザさんとリョウコさんは、部屋に残ってなにやら話をしている。
僕は紫苑さんの誘いで、席を外したのだ。
「僕さ、個人的に今回の件について考えたことがあるんだ」
紫苑さんがゆっくりと口を開く。
「道化師はさ、怒っているんじゃないかな。君たちに対して」
「そんなの当然じゃないですか。僕たちは目の上のたんこぶでしょう」
僕は紫苑さんに言う。
だが、紫苑さんの表情は晴れなかった。
最初のコメントを投稿しよう!