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「ぎゃははは!! 幼女はいるか!?」
「こっちはまだ八人しか捕まえてねえからよ!」
店のガラス扉に突き刺さる、ワゴン車。
その中から現れたのは、いかにも柄の悪いヤンキー二人。
その口から発せられる言葉はあまりに物騒だ。
「いたぞ!」
ヤンキーが、先ほど僕に挨拶してきた女の子を指さして叫ぶ。
まさかあの子に何かするつもりか!?
そんなこと、許さない!!
「やめろ!!」
僕は慌てて、女の子の前に立ちはだかる。
しかし……
「うぐっ……」
腹部に、熱。
流れ出す、赤。
迷いも容赦もなく突き立てられた、冷たい刃。
ヤンキーは僕の腹にナイフを突き刺し、ニタニタと笑っていた。
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