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「エリザさんは、本当は優しい人じゃないですか。いつだって弱い人のために怒り、命をかけて戦ってます」
「……だからどうした? 優しければ、他人に危害を加えるゴミを放置してもいいというのか? そうではないだろう。身近な人間だろうと、道を誤れば排除する。それが我々の使命だ」
エリザさんの言葉には、確固たる決意。
だが、僕は敢えてそれに反論。
「エリザさんは、自分でなんでもこなそうとし過ぎです。何のために僕がいるんですか。エリザさんにとって大事な人が罪を犯したら、代わりに僕が処理しますよ。だって僕は、相棒なんでしょう?」
僕の言葉に、エリザさんは微笑。
「えらそうなことを。ま、期待しているぞ」
「はい、任せて下さい」
エリザさんにほほえみを返す僕。
だがその瞬間、けたたましいアラートと共にリョウコさんから通信が届いた。
「二人とも、あの動画に映っていた男の一人が特定できたわ!」
僕とエリザさんの表情が変わった。
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