第八話:弔いの銃弾

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「でも、もちろん事件として立件はできるわ。取り合えずお偉いさんに動画を見せて、処理に対してお伺いを立てて上げる。エリザとトウゴ君は津坂のところへ向かって」 「了解だ」 「はいっ!」 リョウコさんの言葉に敬礼を返し、僕たちは部屋を出る。 「エリザさん、もし処分許可がでなかったらどうしますか?」 「どうもこうもない。逮捕した上で司法に任せる」 「そうなっちゃいますよね……」 エリザさんの言葉に、僕は俯く。 マキナさんを犯し、嬉々として拷問した男。 できれば、この手で殺したかった。
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