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(クク……バカな女だ。どんどんドツボに嵌まっていることにも気づかないで)
自らに奉仕する女性を見下ろしながら、津坂が醜悪な笑み。
(娘も、同じ目に遭わされているとも知らずに……)
こぼれる笑みは止まらない。
母も娘も同様に脅迫し、自らの手中に収める。
このような方法で今まで何人もの女性を手に入れてきた。
自分を邪魔するものはいない。
それだけの立場を手に入れているのだ。
(懸念は……あいつだけか)
津坂の脳裏に浮かぶは一人の人物。
その人物は、道化師と呼ばれていた。
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