第八話:弔いの銃弾

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「まあ、ともかく部下のデータを送ってくれ。こちらで接触を図る」 『了解よ。少し待っててね』 エリザさんの言葉に、リョウコさんの返事。 それから、しばしの時間が経つ。 その間に、僕は考えていた。 いざ津坂を目の前にしたとき、自分は冷静でいられるのか。 あんなに優しかったマキナさんを犯し、殺した人間に対して、心を抑えて手錠をかけることができるのだろうか。 その自信は、未だに無かった。 『二人とも、大変よ』 不意に、リョウコさんの言葉。 込められた感情は、戸惑い。 「どうした、何があった?」 『今、あいつの部下を調べてたんだけど……いたのよ。動画に』 「は?」 『脅迫されていたという部下の姿も、マキナが殺された動画に映っていたのよ』 リョウコさんの言葉に、僕は戦慄した。
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