第八話:弔いの銃弾

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「なるほど、つまりは先に部下の方に接触した方がいいかもしれないな」 エリザさんの言葉に、僕は首肯。 うまくすれば、津坂の余罪を暴けるかもしれないという期待。 『部下の名前は、堂本洋二。普段は営業をしているらしいわ』 「なるほど、リョウコ。顧客を装って堂本に連絡を取ってくれ」 『了解よ』 そう言ってリョウコさんが、しばしの沈黙。 『オーケーよ。15時にファムっていう喫茶店で落ち合うことになったわ』 「よし、行くぞ」 「はい!」 僕が頷くと、同時に車が走り出した。
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