第八話:弔いの銃弾

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*** 「もうすぐだな……」 喫茶店で、なんちゃらなんとかフラペチーノタワーを飲みつつ、エリザさんが呟く。 もうすぐ、堂本が来る。 おそらく脅迫されてのこととはいえ、マキナさんを殺した人間の一人と会うわけだ。 僕の心中は穏やかではなかった。 「おいおい、顔が怖いぞ。いきなりぶっ放したりするなよ?」 エリザさんが冗談めかして言うも、僕の中では正直言って冗談に聞こえない。 仇敵を前にして、冷静でいられる自信はなかった。
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