第八話:弔いの銃弾

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「やはり……ばれてしまいますよね……」 堂本ががっくりと肩を落とし、そのまま椅子に倒れこむように座る。 「ああ、当然だ。色々とお前には聞かなくてはならないことがある。今から署に同行しろ」 エリザさんの瞳から放たれるは、冷たい光。 堂本はゆっくりと頷いた。 「あの光景が心に残って離れないんです。泣き叫ぶ女性の声が耳に張り付いて離れないんです。捕まえてほしいと、内心思っていました」 「言っておくが、逮捕が救いだなどと考えるなよ? 法的に罪を償ったところで、死んだ人間は戻ってこない。まずは、貴様の知っていることを洗いざらい話してもらう。わかったな」 「……はい」 エリザさんの言葉は、僕の留飲を少しだけ下げてくれた。 この男が逮捕されることによって許されるなどと考えているのなら、僕は自分を抑えることができなかっただろうから。
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