いじめられっ子は救世主でした。

あらすじ

目覚めるとそこは野外階段の踊り場だった。

佐上一郎は学校でひどいいじめを受けていた。

彼は落ち込んだとき、近くの野外階段の踊り場で1日を過ごす。

そんな彼の唯一の楽しみは、学校掲示板「インターネットオーケストラ」に書き込みをすること。

彼はそこの管理人をしている。

元はただの交流サイトだったのだが、現在はダイレクトメールで悩み相談を行っている。

ある日、一郎の元に相談メールがくる。

「工藤諒太に告白したいからアドバイスが欲しい。」

相談してきたのは西山玲香、彼をいじめている女性だった。

一郎は躊躇ったが、「どうせバレないだろう」と相談を引き受ける。

一郎は諒太について調べ、アドバイスを出していく。

しかし、その途中で玲香に正体がバレてしまう。

玲香は怒ったが、「諒太が好きだということが周りにバレてしまう。」と思い、黙っていることにした。

この出会いをきっかけに彼の日常は変化していく。

一郎のコンダクターとしての活躍により、一郎のいじめは無くなり、クラスメイトとも仲良くなってきた頃、クラスメイトの１人、一之瀬誠(いちのせまこと)に一郎がコンダクターだということを学校中にバラされてしまう。
理事長は学校の風紀を乱す人間として一郎を退学させようとする。

玲香や冴島桃花、栗栖柚希などクラスメイトの説得により一郎は退学せずに済んだ。

誠は一郎に謝罪し、一郎の友達となった。

そして柚希は一郎にほのかな恋心を抱くのだった。

…一郎は気づいていないようだが。

これは、インターネットをきっかけに、いじめられっ子が少しずつ成長していく物語である。

…恋愛もあります。