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はしたないほどはっきりと昂奮している万葉の身体を、直輝が視線だけで撫でていく。 なだらかな胸のカーブの頂で、小さな突起が快感に芽吹いている。浅い呼吸に合わせて腹筋が上下し、色白の肌に浮き上がる手術の跡を生き物のようにうねらせる。その下で剥き出しにされた切っ先は、唾液だけではないものにとろりと濡れ、色濃く張り詰めている。
「すげ……万葉、やらしー」
うっとりした声で言われて、火を放たれたみたいに全身が熱くなった。
「のやろ……直輝、お前こそ」
こんな、怖いほど艶っぽい視線を向けてくる直輝の顔は知らない。
現実が記憶を追い越していく。この甘美な熱は、今の二人しか知らない。
「っ?」
腰に両腕を回されたと思うと、ぐるりと身体を裏返された。うつ伏せになった背中の上に、直輝の体温が重なってくる。
「万葉。最後まで、抱いていい?」
「な、直輝」
「ごめん。もう、我慢できそうにない」
背中に硬いものが当たる。マッチを擦るみたいに、そこからぼっと火が点いて、万葉の全身を舐めていく。
「……うん」
直輝がベッド脇に置いてあったハンドクリームに手を伸ばした。
「力、抜いててくれ……痛くしたくない」
「ん、あぅっ」
クリームに潤された直輝の指が、会陰を辿っていく。狭い谷をなぞり、窪みの入口に押し当て、小刻みに揺する。
「んくっ……ふ、あぁっ……」
身悶えするほどの羞恥心とかすかな恐怖心を、未知の快楽の予感が上書きしていく。
「ひ、ぁっ」
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