150人が本棚に入れています
本棚に追加
目の前の美女と父に、どんな繋がりがあるのか全く想像つかない。
年齢もそうだが、持つ空気が違いすぎる。
だけど、ここ最近の両親の行動の不自然さを思うと、全てを否定しきれなかった。
「それが、私ね」
そこで美女がぽつりと呟いた。
まるで思考を読まれたかのようなタイミングに、宗太郎はぶわっと顔が赤くなるのを感じた。
自分の行動や思考を思うと、彼女の顔をまともに見ることができない。
ただ、その声はひどく落ち着いているように思えた。揶揄することもなく、咎めている感じもない。
もしかすると、付けていたことも始めからばれていたのかも知れない。だから、玄関で声をかけられたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!