山田宗太郎

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 そう考えると、ひどく恥ずかしくて、宗太郎は顔の火照りを隠すように、俯きがちに頷き観念した。 「はい。すみません」  男はちっと舌打ち、初めて宗太郎にまともに視線を向けた。  頭上に鋭い視線を感じ、宗太郎はますます身を縮めた。 「付けてきてたまたま異談相談所(ここ)だった。相談事も変わった能力もある。ここには持ってこいだな」  あっという間に、宗太郎の行動を看破した男は宗太郎ではなく、なぜか美女を軽く睨んだ。  彼女は涼しい顔をしている。男はあからさまにむっとして不機嫌な様子を隠さず、宗太郎を見た。 「他に今までに見たものは?」
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